寝袋を収納袋(スタッフサック)に戻そうとして、買ったときは入ったはずなのに入らないと焦った経験はないだろうか。実はコツは力任せに押し込むことではなく、詰める順番を変えることにある。
この記事では、モンベル・ナンガ・イスカという寝袋メーカー3社が公式に案内している収納方法をもとに、スタッフサックに入らないときの原因と詰め方、そして詰め終わったあとの保管で気をつけたいことを整理した。
目次
結論:足元から、回しながら詰めるとやりやすくなる
先に要点をまとめておく。
- 頭側からではなく足元から詰める。ナンガもイスカも、足元から詰める手順を案内している
- 一方向から押し込まず、収納袋を回しながら隙間を埋めていく
- 入らないときは、まず中の空気が抜けているかを見直す
- それでも小さくまとめたい場合は、圧縮ストラップの付いたコンプレッションバッグという選択肢もある
- 詰め終えて持ち帰ったら、収納袋に入れっぱなしにしない。モンベル・ナンガ・イスカとも、保管は収納袋ではなく別の袋を使うよう案内している
寝袋がスタッフサックに入らない、よくある原因
中の空気が抜けきっていない
寝袋の中綿(ダウンや化繊わた)には空気がたっぷり含まれている。この空気を抜かないまま押し込もうとすると、袋の中で寝袋が膨らんだ状態のまま動かなくなり、途中で入らなくなる。ナンガの公式ブログは、生地に張りのあるタイプについて「一度足元から空気を抜くと収納しやすくなります」と案内している。
頭側から詰めている
ナンガもイスカも、公式が案内している詰め方の手順はどちらも足元からのスタートになっている。頭側から詰め始めると、この案内されている手順とは逆の順番になる。
メーカーが案内している詰め方
ここではナンガとイスカ、それぞれの公式情報が案内している手順を、要点だけ自分の言葉でまとめる。細かいコツは商品や寝袋の形状によっても変わるので、詳しくは各社の公式ページも確認してほしい。
ナンガ:足元から、体重をかけながら回して入れる
ナンガの公式ブログでは、寝袋の足元側を先に収納袋の中へ沈め、体重を乗せるようにして少しずつ奥へ送り込んでいくやり方が紹介されている。ポイントは一方向にだけ力を加え続けるのではなく、収納袋のほうを回しながら隙間に寝袋を送り込んでいくことだとされている。もう一つの方法として、空気を抜きながら小さく丸めて収納するやり方も紹介されている。
イスカ:斜めにたたんでから、足元側から巻いていく
イスカの公式情報では、まずジッパー部分が内側になるように足元部分の幅くらいに斜めにたたみ、足元側から空気を抜きながら巻いていく手順が紹介されている。巻き終えたら寝袋をひざで挟みながら収納袋の半分くらいまで入れ、残りは回転させながら押し込むのがポイントだとされている。テントの中など場所が取れない場面では、ダウンの寝袋で生地のしわが気にならないという人であれば、たたむ手順を省いて「空気を抜きながら足元から順に収納袋へ押し込む」だけでも収納できると案内されている。
それでも入らないときの2つの選択肢
圧を逃がしながら、少しずつ回して詰め直す
一気に押し込もうとするとどこかで引っかかって余計に入らなくなる。いったん引き出して空気を抜き、収納袋を少しずつ回しながら、袋の中の隙間に寝袋を送り込むように詰め直すと通りやすくなる。
コンプレッションバッグに変える
付属の収納袋よりもさらに小さくまとめたい場合は、圧縮ストラップの付いたコンプレッションバッグという選択肢もある。ナンガのコンプレッションバッグは、寝袋を入れたあと4本の圧縮ストラップで締め上げてコンパクトにする仕組みで、同社の冬用モデル(LEVEL8シリーズ、収納サイズ約21cm×約41cm)を収納できるサイズも用意されている。ただし対応できる寝袋のサイズは製品ごとに決まっているため、購入前に自分の寝袋の収納サイズと照らし合わせて確認したい。
詰め終わったあとの保管は、収納袋のままにしない
キャンプから帰ったあと、寝袋を収納袋に入れっぱなしで押し入れにしまいたくなることもあるはずだ。だが、モンベル・ナンガ・イスカの3社とも、長期の保管は収納袋のままではなく別の袋を使うよう案内している。
- モンベルは、素材を問わず最適なロフト(かさ高)を維持するために、保管するときは大きな袋に収納することを心がけるよう案内している。場所は直射日光を避け、風通しの良いところが理想としている
- ナンガは、収納袋に入れたままの状態を続けると中のダウンがへたっていくとして、風通しの良いメッシュ素材の袋に入れ替えてゆったりと保管するようすすめている
- イスカは、帰宅後は乾燥も兼ねて収納袋から寝袋を取り出し、乾いたらストレージバッグ(保管袋)などで保管するよう案内している。収納袋はもともと小さくまとめて持ち運ぶための袋なので、中に入れている間は羽毛が押し縮められた状態になっていると説明し、詰めたままにせず広げておくことで寝袋がふくらもうとする力をもとに戻しやすくなる、としている
3社の言葉は違うが、言っていることは共通している。収納袋は「持ち運ぶための袋」であって「しまっておくための袋」ではないということだ。専用のストレージバッグや大きめのメッシュバッグが付属している寝袋なら、帰宅後はそちらに移し替えるとよい。付属していない場合は、洗濯ネットのような通気性のある大きめの袋で代用しても、収納袋に入れっぱなしにするよりはロフトを保ちやすい。
寝袋そのものの洗い方や、公式に避けるよう案内されている手入れについては、寝袋の洗い方完全ガイドで詳しく整理しているので、あわせて確認してほしい。
キャンプ道具をまとめて車に積むときも、詰め方の考え方は同じ
寝袋を袋に詰めるときと同じで、キャンプ道具を車に積み込むときも、隙間をどう埋めるかで積める量が変わってくる。積み方の順番やコツはキャンプ道具の車への積み方で紹介しているので、荷物がかさばって困っている人はこちらも参考にしてほしい。
まとめ
寝袋がスタッフサックに入らないときは、力を強めるのではなく詰める順番と向きを見直すとよい。足元から、空気を抜きながら、収納袋を回して隙間を埋めていく。それでも小さくまとめたいならコンプレッションバッグという選択肢もある。そして詰め終わったあと、家に帰ったら収納袋に入れっぱなしにしないこと。モンベル・ナンガ・イスカ3社とも、保管は収納袋ではなく別の袋を使うよう案内している。次に使うときに気持ちよく広がる寝袋を保つために、詰め方と同じくらい保管の仕方も覚えておきたい。


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