ランタンやシングルバーナーのガス缶、振ってみただけでは「あとどれくらい使えるか」までは分からない。中でガスが波打つ音がすれば残っているとはいえ、キャンプ1泊ぶん持つのか、途中で切れるのかは音では判断できない。
この記事では、OD缶はSOTO(新富士バーナー)、CB缶はイワタニという主要メーカーの公式製品情報をもとに、重さを量って残量を計算する方法を整理した。
目次
結論:量りがあれば、残量はかなり具体的にわかる
- OD缶:SOTOは製品ごとに「満タン時の総重量」と「ガスの容量」を公式に公表している。いま量った重さからガスの容量ぶんを引けば、空になったときの重さ(空缶の重さ)が出せる。そこと今の重さを比べれば、残量の見当がつく
- CB缶:イワタニのカセットガスは1本あたりの内容量(ガスの充填量)を250gと公式に案内している。新品時に一度重さを量っておけば、そこからの目減り分が使った量になる
- どちらもデジタルスケールが要る。振る・水に浮かべるといった簡易的な方法より数字で具体的にわかる
- メーカー・製品によって容量も総重量も違う。自分が使っている缶の表示を必ず確認する
OD缶:SOTO公式の重量表から計算する
SOTOの公式製品ページでは、パワーガス トリプルミックスのシリーズごとに、製品サイズ・重量(満タン時の総重量)・容量(充填されているガスの量)が公開されている。
- SOD-710T:総重量192g/容量105g
- SOD-725T:総重量385g/容量230g
- SOD-750T:総重量680g/容量460g
この「総重量」から「容量」を引くと、ガスを使い切ったときの缶そのものの重さ(空缶の重さ)が出せる。
- SOD-710T:192g − 105g = 87g(空缶の重さ)
- SOD-725T:385g − 230g = 155g(空缶の重さ)
- SOD-750T:680g − 460g = 220g(空缶の重さ)
いま量った重さから、この空缶の重さを引けば、残っているガスの量が出る。その数字を満タンの容量と比べれば、あとどれくらい残っているかの見当がつく。他社のOD缶を使っている場合は、同じ考え方でその製品の総重量・容量をメーカー公式ページで確認してから計算してほしい。
CB缶:内容量250gを基準に計算する
イワタニの公式製品ページでは、カセットガスの内容量が1本あたり250gと案内されている。このページには先ほどのOD缶のような「総重量(缶込みの重さ)」の記載は無いため、CB缶では次のようなやり方になる。
- 新品を使い始める前に、一度重さを量って控えておく
- 使ったあとにもう一度量り、その差が「使った量」になる
- 内容量250gから使った量を引けば、残っているガスのおおよその量が出せる
控えを取り忘れた場合は、少なくとも「内容量は250g」という基準は分かっているので、次に新品を使うタイミングから記録を始めるとよい。
使い切ったかどうかの最終確認は、振ってみる方法と併用する
キャンプの最中に「あとどれくらい持つか」を知りたいときは重さでの計算が具体的だが、捨ててよいレベルまで使い切ったかを最終確認する場面では、振って音を確かめる方法も有効だ。ガス缶の捨て方や使い切ったことの確かめ方はガス缶の捨て方完全ガイドにまとめているので、あわせて確認してほしい。
寒い時期は、重さが同じでも火力が落ちることに注意
ここまでの計算は「中にどれだけガスが残っているか」の目安であって、そのガスがちゃんと気化して火力になるかは別の話だ。気温が下がるとガスの気化が弱くなり、缶の中に同じ重さのガスが残っていても火力が落ちることがある。仕組みと対処法はCB缶が冬に火力が落ちる理由で詳しく扱っているので、寒い時期にキャンプへ行く人は読んでおくと安心だ。
まとめ
ガス缶の残量は、振っただけでは「ある・ない」の判断しかできない。デジタルスケールで重さを量り、OD缶ならメーカー公式が公表している総重量と容量から、CB缶なら内容量250gを基準に、それぞれ計算すれば、あとどれくらい使えるかを具体的な数字で見積もれる。出発前に一度、自分の缶の重さを量っておくと、現地で残量に振り回されにくくなる。


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