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錆びて脚がぐらつくバーベキューコンロや、底が反った焚き火台。捨てようとして自治体の分別表を開くと、「〇cm未満は金属ごみ」「〇cmを超えると粗大ごみ」と、寸法で区分が変わると書いてあることが多い。
その寸法は、市によって違う。この記事では、川崎市・川口市・横浜市の公式の分別案内を並べて、同じコンロがどこで区分を分けるかを見比べる。あわせて、分解して小さくすれば金属ごみになるのか、コンロの中に残った灰と炭はどう出すのか、ほかの不用品とまとめて片付けたいときに回収業者へ頼む前に確かめることまで、公的な案内で確かめた内容で整理する。
区分と手数料は2026年9月25日に各ページで確かめた時点のもの。最後は、お住まいの市区町村の分別表で確かめてほしい。
目次
先に結論:捨てる前にやる4つのこと
- 灰と炭を出し切る……本体と灰・炭は別の区分になる。灰の区分も市によって違う
- いちばん長い辺を測る……金属ごみと粗大ごみの分かれ目の寸法は、市によって違う(下の表)。調理器具は取っ手を除いて測る市もある
- 分別表で品目名を引く……横浜市のように「バーベキューグリル」を寸法の但し書きなしで粗大ごみにしている市もある
- 小さく切る前に確かめる……大田区は、分解しても粗大ごみとして扱うとしている
同じコンロでも、市によって区分の分かれ目が違う
3つの市の公式ページで、金属のコンロ類がどこで区分を分けるかを見比べると次のようになる。
| 市 | 本体の区分 | 寸法の決まり |
|---|---|---|
| 川崎市 | 金属を含むごみは、小物金属か粗大ごみ | 最長辺30cm未満なら小物金属、30cm以上なら粗大ごみ。調理器具は取っ手を含めずに測る |
| 川口市 | バーベキューコンロは資源物の「金属」 | 40センチメートルを超えるものは粗大ごみ |
| 横浜市 | バーベキューグリルは粗大ごみ | グリルの行に寸法の但し書きは無い。バーベキュー網は30cm未満なら小さな金属類 |
川崎市:30cmが分かれ目、取っ手は測らない
川崎市のよくある質問「家庭から出る、金属を含んだごみの出し方」は、最長辺の長さで区分が決まると答えている。30cm未満は小物金属、30cm以上は粗大ごみだ。調理器具は取っ手を含まずに測る、という注記も付いている。
ここからは筆者の読み方です。調理器具は取っ手を除いて測るとされているが、コンロの脚や持ち手がこの「取っ手」に当たるかどうかは、このページからは読み切れない。30cm前後で迷う形のものは、川崎市の生活環境事業所に聞くのが確実だ。
川口市:バーベキューコンロは「金属」、40センチメートルを超えると粗大ごみ
川口市の分別ガイド(は行)には、バーベキューコンロとバーベキュー鉄板がそれぞれ品目として載っている。どちらも資源物の「金属」で、40センチメートルを超えるものは粗大ごみ、という備考が付いている。
横浜市:グリルは粗大ごみ、網は30cmで分かれる
横浜市のごみ分別辞典(は行の一覧表)では、バーベキューグリルが粗大ごみとして載っていて、寸法による例外は書かれていない。一方でバーベキュー網は、粗大ごみを基本にしつつ、30cm未満なら小さな金属類へ、としている。一覧表の冒頭には、金属製品はおおむね30cm以上が粗大ごみになる、という目安も示されている。
ここからは筆者の読み方です。同じ「バーベキュー」でも、横浜市ではグリル本体と網で扱いが分かれている。小さな卓上グリルでも、自分の判断で小さな金属類に入れる前に、横浜市の粗大ごみ受付で品目を確かめたほうが安全だ。
焚き火台は、品目名が載っていないことがある
横浜市の一覧表のた行を見たところ、「焚き火台」という品目名は見当たらなかった(2026年9月25日時点)。
ここからは筆者の読み方です。品目名が無いときは、その市が示している「金属製品の寸法の目安」に当てはめて見当をつけ、最後は分別の窓口に聞く、という順番になる。折りたたみ式の焚き火台は、たたんだ状態と広げた状態で最長辺が大きく変わる。どちらの寸法で見るかも、あわせて聞いておきたい。
切って小さくすれば、金属ごみで出せる?
粗大ごみの手数料を払わずに済ませようと、脚を外したり切ったりして小さくする方法を考える人もいると思う。この扱いは市区町村の案内で確かめる必要がある。東京の2つの区の案内を見ると、次のようになっている。
- 大田区のよくある質問は、分解などで一辺を30センチメートル以下にしても可燃ごみや不燃ごみにはならず、品目で判断するので粗大ごみとして扱う、と答えている
- 板橋区のよくある質問は、切断や解体をした粗大ごみの出し方として、ひもなどで1つにまとめて一式と分かるように出すよう案内している
ここからは筆者の読み方です。錆びた金属を切るのは手間もかかる。切る前に、お住まいの市区町村が小さくしたものをどう扱うかを確かめておけば、切った結果やはり粗大ごみの申し込みが要る、という二度手間を避けられる。
粗大ごみで出すと、いくらかかる?
手数料も市によって違う。例として大阪市の粗大ごみ処理手数料一覧表を見ると、手数料は1点ごとに200円・400円・700円・1,000円の4区分で、バーベキューコンロは200円の品目として載っている。大阪市の粗大ごみは事前の申し込みが要り、インターネットやチャットボット、電話、ファックス、はがきで受け付けている。
焚き火台のように表に名前の無い品目の手数料は、申し込むときに確かめてほしい。
コンロの中に残った灰と炭は、本体と別に出す
本体を出す前に、底に残った灰や燃え残りの炭を出し切る。灰と炭は本体とは別の区分で、その区分も市によって違う。
| 市 | 灰 | 木炭 |
|---|---|---|
| 川口市 | 一般ごみ。1日か2日、水に浸けてから出す | (この記事では確かめていない) |
| 横浜市 | 燃えないごみ。小さい袋に入れ、量が多いときは何回かに分ける | 燃やすごみ |
川口市の灰の扱いは上と同じ分別ガイド(は行)、横浜市の灰はは行の一覧表、木炭はま行の一覧表で確かめた。
ここからは筆者の読み方です。同じ灰でも、川口市では一般ごみ、横浜市では燃えないごみと、出す区分が市によって違う。キャンプ場から持ち帰った灰をどの袋に入れるかは、「灰」という品目名で自分の市の分別表を引くのがいちばん早い。川口市が水に浸けてから出すよう求めているように、熱が残っていないことを確かめてから袋に入れる、という点も押さえておきたい。
まだ使えるなら、捨てる前にもう一度
錆びが表面だけなら、手入れで使い続けられることもある。焚き火台の錆びの落とし方と、ステンレスでも錆びる条件は焚き火台の錆びの落とし方の記事にまとめている。売る・譲るという道も含めて道具一式をどう分けるかは、キャンプ道具一式の処分の記事で扱っている。
ほかの不用品とまとめて片付けるなら、許可を確かめてから頼む
コンロ1台だけなら、粗大ごみや金属ごみで出すのが手軽だ。一方で、テントやチェア、家の家具などと一緒に一度で片付けたい、運び出す人手が無い、というときは回収業者に頼む選択肢もある。
環境省の「無許可」の回収業者についてのQ&Aによると、家庭から出た廃棄物を回収する業者には、市区町村の一般廃棄物処理業の許可か、市区町村からの委託が必要だ。産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では、家庭の廃棄物は回収できないとも説明している。業者を選ぶときの確かめ方は、不用品回収の見積もりで確かめることの記事に詳しく書いた。
一括見積もりの「ぽいみつ」を使う場合
何社かの見積もりを比べたいときの手段の1つが、ぽいみつのような一括見積もりのサービスだ。公式サイトと規約で確かめた点を挙げる。
- 地域の不用品回収業者へまとめて見積もりを頼めるサービスで、見積もりは無料、会員登録なしで使える、としている
- トップページの料金の相場表では、単品の回収が3000〜5000円程度。時期や量、回収する物で料金は変わり、あくまで相場だと断っている
- 見積もりやサービスの申し込みは、利用者と各業者の直接契約になる。利用規約と免責事項では、契約の内容や料金、作業の品質、業者とのトラブル、キャンセルや返金の対応について、ぽいみつは責任を負わないとしている
- 厳正な審査で悪徳業者を排除している、とトップページには書かれている
ここからは筆者の読み方です。相場表の単品の行(3000〜5000円程度)は、大阪市でバーベキューコンロを粗大ごみに出す200円よりずっと高い。コンロ1台のために使うより、ほかの不用品と一緒に片付けるときに向いたサービスだと考えるとよい。審査があるとしていても、見積もりに来た業者があなたの住んでいる市区町村の一般廃棄物処理業の許可を持っているか(または委託を受けているか)は、市区町村のホームページや窓口で自分でも確かめてから頼みたい。
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捨てる前のチェックリスト
- コンロや焚き火台の中の灰と炭を出し切り、熱が残っていないことを確かめたか
- 灰と炭を、自分の市の分別表の区分どおりに分けたか
- 本体のいちばん長い辺を測ったか(取っ手の扱いも市の案内で確かめる)
- 分別表で「バーベキューコンロ」「バーベキューグリル」などの品目名を引いたか。名前が無ければ窓口に聞いたか
- 切ったり分解したりする前に、小さくしても粗大ごみのままかを確かめたか
- 業者に頼むなら、一般廃棄物処理業の許可か委託があるかを確かめる段取りがあるか
まとめ
- 金属のコンロ類が金属ごみか粗大ごみかは、市ごとの寸法で分かれる。川崎市は最長辺30cm未満で小物金属・30cm以上で粗大ごみ(調理器具は取っ手を含めずに測る)、川口市は40センチメートルを超えると粗大ごみ
- 横浜市はバーベキューグリルを寸法の但し書きなしで粗大ごみとしている。網は30cm未満なら小さな金属類
- 焚き火台は分別表に品目名が無いことがある。金属製品の目安に当てはめたうえで、窓口に確かめる
- 大田区は、分解して小さくしても粗大ごみとして扱うとしている。切る前に自分の市区町村の扱いを確かめる
- 灰は川口市では一般ごみ(1〜2日水に浸けてから)、横浜市では燃えないごみ。横浜市では木炭は燃やすごみ
- 業者にまとめて頼むなら、市区町村の一般廃棄物処理業の許可か委託を確かめる。ぽいみつは無料の一括見積もりで、契約は業者と直接結び、料金や作業の品質、業者とのトラブルについてぽいみつは責任を負わないとしている
参考にした情報源
- 川崎市「家庭から出る、金属を含んだごみの出し方について知りたい」(最長辺による小物金属・粗大ごみの区分、調理器具の測り方)
- 川口市「分別ガイド は行」(バーベキューコンロ・バーベキュー鉄板・灰)
- 横浜市ごみ分別辞典「ごみと資源物の出し方一覧表」は行(バーベキューグリル・バーベキュー網・灰、粗大ごみの目安)
- 横浜市ごみ分別辞典「ごみと資源物の出し方一覧表」ま行(木炭)
- 横浜市ごみ分別辞典「ごみと資源物の出し方一覧表」た行(焚き火台の品目名の有無)
- 大田区「粗大ごみについて」よくある質問(分解して小さくした場合の扱い)
- 板橋区「切断、解体済の粗大ごみはどのように出せばよいですか?」(切断・解体したものの出し方)
- 大阪市「粗大ごみ処理手数料一覧表」(手数料の区分、バーベキューコンロの手数料、申し込みの方法)
- 環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」Q&A(家庭の廃棄物の回収に要る許可)
- ぽいみつ 公式サイト(サービスの内容、料金相場表、審査の記載)
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