冬のキャンプ場では、炊事場の水やトイレが使えなくなることがあります。夏と同じつもりで行くと、着いてから「水が出ない」と分かっても、山の中から水を買いに出るのは大変です。
この記事では、冬に水道が止まる理由を県の施設の案内で確かめ、予約の前に施設へ聞いておくこと、家から水を持って行くときの入れ方、現地で蛇口が凍っていたときに自分でしないことを、水道局と県の資料をもとに順番にまとめます。
- 冬は炊事場やトイレが使えなくなり、冬のあいだ利用そのものを止めるキャンプ場もある
- 予約の前に、冬に水が出るか・何時まで出るか・飲めるか・どこでくめるかを施設に聞く
- 家から水を持って行くなら、東京都水道局が示すくみ置きのやり方に沿って入れる
- 現地で蛇口が凍っていたら、熱湯をかけずに管理棟へ知らせる
冬は炊事場やトイレが止まるキャンプ場がある

まず、冬に水回りが使えなくなるキャンプ場が実際にあることを、県の施設の案内で確かめます。
たとえば青森県が管理する下湯ダム公園キャンプ場は、冬季間の利用を中止しています。県のページは、その理由として、冬のあいだは炊事場やトイレが使えなくなること、除雪ができなくなることなどで、安全の管理が難しくなるためと説明しています(青森県)。
寒さで心配なのは、水道管が凍ることです。神奈川県は、気温が-4℃以下になると水道管が凍り、破裂することがあると案内しています(神奈川県)。同じページは、屋外で凍りやすい場所として、むき出しになっている水道管、日の当たらない場所の水道管、風当たりの強い場所の水道管を挙げています。
ここからは筆者の読み方です。屋根だけで壁のない炊事場なら、その蛇口や水道管は、県が挙げる「むき出し」や「風当たりの強い場所」にあたることがあります。だから、「冬も営業している」と「冬も水が出る」は別の話として確かめます。
予約の前に、施設へ聞いておくこと

公式サイトに冬の設備のことが書いていなければ、電話かメールで聞いておきます。聞く項目は次のとおりです(この並びは筆者がまとめたもので、どこかの施設の決まりではありません)。
- 炊事場の水は冬も出るか。出るなら、夜から朝まで止める時間があるか
- トイレは使えるか。使えないなら、場内か近くに使えるトイレがあるか
- その水は飲めるか。飲み水として使ってよいと案内しているか
- どこでくめるか。炊事場が閉まっていても、管理棟など水をくめる場所があるか
- お湯は出るか。洗い物をお湯でするつもりなら、ここも聞いておく
答えを聞いたら、そのまま持ち物に落とします。水が出ないなら飲む分も料理の分も持って行く、夜だけ止まるなら夕方のうちに翌朝の分までくんでおく、という具合です。
施設の公式サイトで設備をどう読むかは、キャンプ場の選び方(移動時間・サイトの種類・設備・決まり・災害のリスク)にまとめています。水回りが室内にある建物に泊まる手もあり、その見分け方はコテージ・バンガロー・ロッジの違いで書いています。
家から水を持って行くときの入れ方

水が出ない、または飲めないと分かったら、家の水道の水をくんで持って行きます。入れ方は、東京都水道局が災害への備えとして出している「くみ置く際の留意事項」が参考になります(東京都水道局)。
- 清潔でふたのできる容器に、なるべく空気に触れないよう、口元までいっぱいに水道水を入れる
- 浄水器を通したり沸かしたりすると消毒用の塩素が抜けてしまうので、蛇口から注ぎ、沸かさずにとっておく
- 雑菌が入らないよう、容器に直接口を付けず、コップなどに注いでから飲む
- 塩素の消毒の効き目は、直射日光を避けた常温で3日程度、冷蔵庫で10日程度続く。くんだ日付をメモしておくと便利
ここからは筆者の読み方です。1泊2日なら、出発の朝にくんで、直射日光の当たらない場所に置いておけば、常温の3日程度に収まります。前の週にくんでおいた水を回すのではなく、出かける直前にくみ直します。何リットル持って行くかは、飲む・料理・歯みがき・洗い物のどれをその水でまかなうかで変わるので、施設で使える水と合わせて家族の人数から数えてください。
入れ物は、中まで洗える口の広いものだと、帰ってから乾かしやすくなります。
現地で蛇口が凍っていたら

水が出るはずの炊事場で、朝、蛇口をひねっても水が出ないことがあります。家の水道管が凍ったときの対処として、神奈川県は、凍った部分にタオルや布をかぶせ、その上からゆっくり「ぬるま湯」をかけるよう案内しています。蛇口を開けてもすぐに水が出ないときは、開けたままにせず必ず閉め、自然にとけるのを待つように、とも書いています(神奈川県)。
同じページは、水道管や蛇口が破裂することがあるので、急に熱湯をかけないよう注意しています。お湯を沸かせる道具が手元にあっても、凍った蛇口に熱湯をかけないでください。
ここからは筆者の読み方です。県の案内は家の水道についてのものですが、キャンプ場の蛇口は施設の設備です。自分でとかそうとせず、開けた蛇口は閉めてから、管理棟に「炊事場の水が出ない」と知らせるのが先だと考えます。その日の水は、持って来た分でまかないます。
沢の水や湧き水で代えない

水道が止まっていても、場内に沢や湧き水があると、それで足りそうに見えるかもしれません。ただ、自然の水をそのまま飲んでよいかは別に確かめることがあります。飲む・料理に使う水は、家から持って行く水を基本にします。
沢の水や湧き水を飲む前に確かめることと、煮沸の目安は沢の水・湧き水は飲める?で、公的資料をもとに書いています。
冬キャンプの準備を、順番に確かめる
水のほかにも、冬は寝具・暖まり方・道中の雪など、暖かい時季と違う準備があります。予約の前から撤収までをどの順番で確かめればよいかは、初めての冬キャンプ準備|予約前の設備確認から寝具・撤収までにまとめました。冬のキャンプの寝具や防寒の持ち物の全体は、冬キャンプの防寒対策|必需品8選とあると便利な持ち物で読めます。
参考にした情報源
確かめた日:2026年10月23日。内容は変わることがあります。出かける前に、キャンプ場の公式の案内を確かめてください。




ページ上へ ↑