ポータブル電源で電気毛布は何時間使える?|定格のWと1時間あたりのWhで答えが変わる。Jackeryの3機種に当てはめる

ポータブル電源で電気毛布は何時間使える?|定格のWと1時間あたりのWhで答えが変わる。Jackeryの3機種に当てはめる

※本ページはプロモーションが含まれています

【PR】この記事には広告(アフィリエイト)が含まれます。記事内のリンクから買い物があると、当サイトが紹介料を受け取ることがあります。紹介料の有無で、本文の数字や計算の仕方は変えていません。

容量512Whのポータブル電源で、消費電力55Wの電気毛布は何時間使えるか。定格の55Wで割ると約7.4時間。ところが、電気毛布メーカー(山善)が公表している「1時間あたりの消費電力量」で割ると、「強」でも約11.1時間になる。同じ機種・同じ毛布なのに、差は 11.1時間 − 7.4時間 = 3.7時間 になる。

違いを生んでいるのは、どの数字で割るかだ。この記事では、電気毛布メーカー2社(山善・広電)の仕様表と、ポータブル電源メーカー Jackery(ジャクリ)の公式ページの数字を使って、「定格で割る見積もり」と「1時間あたりの量で割る見積もり」を並べる。そのうえで、Jackery の3機種に当てはめる。

仕様・数字は、2026年9月25日に各社の公式ページで確かめた時点のものだ。電源サイトと比べたい人は電源サイトとポータブル電源の比べ方を、機種の選び方全体はポータブル電源のキャンプ用選び方ガイドを読んでほしい。この記事は、電気毛布の時間の見積もりだけに絞る。

目次

先に答え:定格で割ると短め、1時間あたりの量で割ると長めに出る

  • 計算の式……Jackery は「容量(Wh)× 0.8 ÷ 家電の消費電力(W)」で使える時間を出す方法を案内している。0.8を掛けるのは、電気を取り出すときに失われる分があるから
  • 割る数字は2通りある……電気毛布の仕様表には、定格の消費電力(W)のほかに、「強・中・弱」ごとの1時間あたりの消費電力量(Wh)を載せている製品がある。消費電力の表示は同じ55Wでも、山善の製品の「強」は約37Wh、広電のかけしき毛布の「強」は約31Whだった
  • Jackery の3機種では……定格55Wで割ると、500 New が約7.4時間、1000 New が約15.6時間、2000 New が約29.7時間。Jackery 自身の一覧表は、これより短い7時間・12時間・25時間を載せている
  • 一晩もつかを決めるなら……いちばん短い数字(Jackery の一覧表か、定格で割った値)を目安に置くと、外れたときに困りにくい。これは筆者の考え方だ

使える時間の式と、0.8を掛ける理由(Jackery の説明)

Jackery は、公式サイトのブログで、使える時間を次の形で計算できるとしている(ページは記事末の「参考にした情報源」に載せた)。

使える時間 = 容量(Wh)× 0.8 ÷ 消費電力(W)

0.8は、ためた電気を全部は家電に回せず、20%前後が失われることを見込んだ係数だと説明されている。計算のページは、この式で出る時間は理論上の参考値で、実際には使う環境や条件、機種によって変わるとも断っている。

同じページは、家電の本体に書かれた「定格消費電力」を確かめて式に入れるよう案内している。つまり Jackery の式どおりに計算すると、電気毛布は定格の数字で割ることになる。

もう1つ、Jackery の一部の製品で選べる、充電の上限を85%にとどめる「バッテリー保護モード」を選んでいるときは、出た時間にさらに0.85を掛ける必要があると書かれている。

電気毛布の「W」は2つある:定格と、1時間あたりの消費電力量

電気毛布の仕様表を見ると、数字が2種類載っていることがある。1つは定格の消費電力(W)。もう1つは、温度の目盛りごとの1時間あたりの消費電力量(Wh)だ。山善は前者を「定格消費電力」、広電は「消費電力」と書いている。今回見た3製品は、次のとおりだった。

製品(形) 消費電力の表示 1時間あたりの消費電力量(強/中)
山善 YFTKB-55(ふとんカバー形の掛け毛布) 55W 約37Wh/約25Wh
広電 VWK551H-DS(かけしき毛布) 55W 約31Wh/約18Wh
広電 VWS401H-DB(しき毛布) 40W 約23Wh/約14Wh

どのページにも「弱」の欄もあり、山善の「弱」は約10Whだ。

消費電力の表示が同じ55Wでも、「強」の1時間あたりの量は山善が約37Wh、広電が約31Whで、製品ごとに違う。どちらも55Wより小さい。山善のページは、この量を運転したときの平均値としている。定格で割るか、この平均の量で割るかで、出てくる時間が変わるわけだ。

数字には、測ったときの条件が付いている

山善のページは、この消費電力量を日本電機工業会の測定方法に沿って測ったとしている。条件は、室温15度で綿のふとんの中に毛布を広げ、5時間運転したときの平均。実際に使うときは、室温や部屋のつくり、使い方によって多少違うとも書いている。広電の2製品のページには、測った条件は見当たらなかった。メーカーによって、測る条件の示し方も違う。

冬のテントの中は、室温15度の部屋とも、綿のふとんの中とも違う。寝袋やマットの組み合わせも人それぞれだ。だからこの表の数字を、キャンプの夜にそのまま当てはまる値とは考えないほうがいい。ここからは、定格と、この表の数字の両方で計算して幅を見る。

Jackery の3機種に当てはめる(ここからは筆者の計算)

Jackery の計算ページの一覧表には、3000 New・2000 New・1000 New・500 New の4機種が並び、電気毛布(55w)の行は4機種すべてにある。ここでは、そのうち 3000 New を除く3機種を使う。3000 New は、一覧表の見出しでは容量3070Wh、同じページに並ぶ商品の欄では3072Whと書かれていて、式に入れる容量を1つに決められなかったからだ。一覧表での 3000 New の電気毛布の時間は30時間だった。

まず、3機種について式の「容量 × 0.8」を出しておく。

  • 500 New……512Wh × 0.8 = 409.6Wh
  • 1000 New……1070Wh × 0.8 = 856Wh
  • 2000 New……2,042Wh × 0.8 = 1,633.6Wh

これを、1時間に使う量で割る。1時間に使う量で割るので、答えは時間になる。山善の掛け毛布 YFTKB-55(定格55W)を例にすると、500 New ではこうなる。

  • 定格の55Wで割る……409.6Wh ÷ 55W × 1時間 = 7.4時間
  • 「強」の約37Whで割る……409.6Wh ÷ 37Wh × 1時間 = 11.1時間
  • 「中」の約25Whで割る……409.6Wh ÷ 25Wh × 1時間 = 16.4時間
  • 「弱」の約10Whで割る……409.6Wh ÷ 10Wh × 1時間 = 41時間

1000 New と 2000 New も同じように計算した。

  • 1000 New……856Wh ÷ 55W × 1時間 = 15.6時間/856Wh ÷ 37Wh × 1時間 = 23.1時間/856Wh ÷ 25Wh × 1時間 = 34.2時間
  • 2000 New……1,633.6Wh ÷ 55W × 1時間 = 29.7時間/1,633.6Wh ÷ 37Wh × 1時間 = 44.2時間/1,633.6Wh ÷ 25Wh × 1時間 = 65.3時間

表にまとめると、次のとおり。左から2列目は、Jackery が計算ページの一覧表に載せている電気毛布(55w)の時間だ。

機種(容量) Jackery の一覧表 定格55Wで割る 「強」37Whで割る 「中」25Whで割る
500 New(512Wh) 7時間 7.4時間 11.1時間 16.4時間
1000 New(1070Wh) 12時間 15.6時間 23.1時間 34.2時間
2000 New(2,042Wh) 25時間 29.7時間 44.2時間 65.3時間

表の読み方で気をつけたいことが2つある。

1つ目。Jackery の一覧表の時間は、この3機種とも式で出した値より短い。一覧表がどんな条件で出した数字なのかは、ページに書かれていない。どちらが正しいかをここで決めることはできないが、同じメーカーの中でも数字に幅がある、ということは覚えておきたい。

2つ目。右の2列は、室温15度・綿のふとんの中で測った数字を、そのまま使っている。テントの中でも同じ時間になるとは限らない。

同じ55Wでも、広電のかけしき毛布の「強」の約31Whで割ると、500 New では 409.6Wh ÷ 31Wh × 1時間 = 13.2時間 になる。手持ちの毛布の仕様表に1時間あたりの量が載っていれば、その数字で計算し直してほしい。

バッテリー保護モードを使っているなら、ここにさらに0.85を掛ける。定格で割った 500 New の値なら、7.4時間 × 0.85 = 6.3時間 だ。

2人で2枚使うときは、足し算してから比べる

Jackery のキャンプ向けの記事は、電気毛布の「強」を50W前後として、一晩8時間なら1枚で約500Wh、2枚で約1,000Whを目安に挙げている。

山善の掛け毛布の「強」の約37Whを2枚、8時間使う場合は、37Wh × 2 × 8時間 = 592Wh。500 New の使える量の409.6Whを超えるので、2枚を一晩「強」で使うなら、500 New では足りない計算になる。1000 New の856Whなら、この計算の範囲では収まる。

「中」の約25Whで同じ計算をすると、25Wh × 2 × 8時間 = 400Wh。500 New の409.6Whにかろうじて収まるが、余裕はほとんどない。スマホの充電やランタンもつなぐなら、その分を足して比べてほしい。Jackery の記事も、ほかの家電に使う分は別に計算して合計するよう書いている。

一晩もたせる使い方と、低温やけどの注意

Jackery のキャンプ向けの記事は、寝る前は「強」で寝具を温め、眠る前に「弱」へ下げると電気の減りを抑えられるとしている。タイマーがある毛布なら、寝てから2〜3時間で切れるようにしておく方法も挙げている。

この使い方は、低温やけどを防ぐ注意とも向きがそろう。東京都の「電気毛布や電気あんかなどによる低温やけどに注意!」は、電気毛布は寝る前に温めて、寝ている間は高い温度で使わないよう呼びかけている。同じページは、44℃でも3〜4時間当たり続けると低温やけどになるといわれる、という製品安全協会の資料の数字も紹介している。心地よいと感じる温度でも、体の同じところに長く当て続けないことが大事だとしている。

Jackery の記事は、電気毛布が肌に直接触れないように、寝袋の中に敷くなら生地を挟むか、寝袋の上から掛ける使い方も勧めている。テントの中では、コードを踏まないように壁沿いに這わせ、ポータブル電源は寝る場所から離して置く、とも書いている。

電気毛布は燃料を燃やさない暖房だが、石油やガスのストーブを一緒に使うなら換気の考え方は別になる。キャンプの一酸化炭素中毒対策も合わせて読んでおいてほしい。また、ポータブル電源は寒さで充電できなくなることがある。冬に使うならポータブル電源が寒いと充電できない理由で、機種ごとの温度の数字も確かめておきたい。

買う前・出かける前に確かめる3つ

  1. 手持ちの電気毛布の定格の消費電力(W)……本体のラベルか取扱説明書の仕様表に書いてある
  2. 1時間あたりの消費電力量(Wh)か、1時間あたりの電気代……載っていれば、その測定条件も一緒に見る。電気代しか無いときは、書いてある電気料金の単価で割り戻すと量の見当がつくが、電気代は丸めてあるので粗い数字になる
  3. ポータブル電源の容量(Wh)と、メーカーが出している使用時間の目安……式で出した値と、メーカーの一覧表の値の短いほうで、寝ている時間と比べる

Jackery の容量ごとの仕様と価格は、公式サイトで確かめられる。

Jackery公式サイトで容量と価格を見る

電気毛布やポータブル電源を通販サイトで比べたいときは、こちらから探せる。

Amazonで探す

※広告リンクです。容量・価格・販売状況は、買う前に公式サイトや商品ページで確かめてください。

まとめ:いちばん短い数字を目安に置く

  • Jackery の式は「容量(Wh)× 0.8 ÷ 消費電力(W)」。Jackery は、家電の定格消費電力を入れるよう案内している
  • 電気毛布の仕様表には、定格のWとは別に、目盛りごとの1時間あたりの消費電力量(Wh)を載せている製品がある。消費電力55Wと表示された2製品の「強」は約37Whと約31Wh
  • 512Whの 500 New なら、定格55Wで割って約7.4時間、山善の「強」の約37Whで割って約11.1時間。Jackery の一覧表は7時間
  • 1時間あたりの量は、室温15度・綿のふとんの中など、決まった条件で測った数字。冬のテントで同じになるとは限らない
  • 2人で2枚を一晩「強」で使うと、山善の数字でも592Wh。500 New の使える量を超える
  • 寝る前に温めて、寝ている間は高い温度で使わない。電気の節約にも、低温やけどを防ぐことにもつながる

どの数字で割るかで、答えは大きく変わる。一晩もつかを決めるときは、いちばん短い数字を目安に置き、長い数字は「うまくいけばこれくらい」として見ておくと、夜中に電源が切れて困ることを減らせる。

参考にした情報源

知らなきゃ損するキャンプ道具をAmazonでお得に購入する方法

Amazonでキャンプ道具を購入している方ちょっと待って!

Amazonでお得にキャンプ道具を購入する方法があるんです♪

こちらの記事をご覧ください

↓ ↓ ↓

知らなきゃ損するキャンプ道具をAmazonでお得に購入する方法

2018年11月1日

みんなにも教えてあげる♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です