メスティンでご飯を炊く流れは、浸す→やや強めの火→吹きこぼれたら弱火→ブクブクが止まったら火から下ろす→くるんで蒸らすです。トランギアを国内で扱うイワタニ・プリムスの解説では、米と水の量は1:1.2が目安とされ、浸す時間は30分程度、蒸らしは10分くらいがすすめられています。
この記事は、メスティンの炊飯と使い始めに絞ってまとめます。レシピはキャンプ飯の簡単レシピ15選、焦がしたときはメスティンの焦げの落とし方、お湯を注ぐだけのご飯はアルファ米はキャンプ飯に使える?へ。
出どころは記事の最後にまとめています。
目次
メスティンとは:トランギアの例
メスティンは、取っ手の付いたアルミの飯ごうです。イワタニ・プリムスのオンラインショップでは、トランギアの2つを次のように紹介しています。
- トランギア210メスティン(TR-210):重さ150g、大きさ17×6.2×9.5cm、アルミ(商品ページ)
- トランギア209ラージメスティン(TR-209):重さ270g、大きさ20.7×7×13.5cm、アルミ(商品ページ)
どちらも、熱伝導率の高いアルミなので熱が全体に回り、アルコールバーナーでもご飯がおいしく炊ける、と説明されています。小物入れとしても使えます(ランチボックスとしても使えると書かれているのは TR-210 です)。
ほかのメーカーにも同じ形のものがあり、容量や、ふっ素加工などの表面の加工は製品ごとに違います。何合まで炊けるか、どんな加工かは、商品ページや取扱説明書で確かめてください。ほかのクッカーとの比べ方はクッカーの選び方へ。
使い始める前に
- フチを確かめる:フチに削り残し(バリ)がないか、最初に指でそっとなぞって確かめておくと安心です
- 黒ずみは害がない:アルミ鍋に重曹を使うと黒く変色します。共立食品は、黒く変色したアルミ鍋は人体に害を及ぼさず、そのまま使えるとしています(共立食品 Q&A)
- 家で一度炊いてみる:火加減と水の量の感覚をつかんでから持っていくと、現地で慌てません
使い始めに米のとぎ汁で煮る「シーズニング」を勧める解説もあります。ただし、今回確かめたイワタニ・プリムスの商品ページと炊飯の解説には、その手順は書かれていません。ふっ素加工のものは、加工を傷めないよう取扱説明書に従ってください。
ご飯の炊き方
イワタニ・プリムスの「アウトドア調理器具で絶品ごはんを炊くには?」に沿って並べます。
- 研ぐ:無洗米なら研がなくてよい。ふつうの米は、特に1回目を手早く(ぬかの臭みが米に戻らないように)
- 水の量:米と水は1:1.2が目安。量るのが面倒なら、米の上面から指の第一関節くらいの水でもよい
- 浸す:30分程度。待てないときは、ごく弱い火に数分かけると、少し温まって水がしみ込みやすい
- 炊く:中型のシングルバーナーなら中火くらい、トランギアのアルコールバーナーなら全開くらい。少し強めの火で中に対流をおこし、米を動かして水をいきわたらせる
- 吹きこぼれたら弱火に:ふたが浮かないよう重りをのせる。吹きこぼれでやけどしないよう注意
- ブクブクという振動が伝わらなくなったら:水分がなくなったサイン
- 蒸らす:中を見たくなってもふたは開けない。何かにくるんで保温し、10分くらい蒸らせば完成
アルコールバーナーで炊くとき
同じ解説は、メスティンをアルコールバーナーにかけるときは、ハンドルが焼けないよう上に跳ね上げておくと安心、としています。風で炎が揺れるとハンドルに火が当たることがあるためです。バーナーには専用のゴトクを使うよう書かれています。
コンロとの組み合わせ
同じ解説では、筆者の経験として、ガスこんろなら縦型のアルミコッヘル、アルコールバーナーならメスティン、という組み合わせをすすめています。逆の組み合わせでは、炊き加減にむらが出たり時間がかかったりした、とのことです。バーナーの選び方はシングルバーナーのCB缶とOD缶の違いへ。
うまくいかないとき
- 芯が残る:浸す時間が足りないことが多い。30分を目安に、待てないときはごく弱い火で数分温める
- 焦げる:吹きこぼれてきたら弱火に落とす。焦げを落とすときは焦げの落とし方の記事の手順で
- べちゃつく・ふっくらしない:途中でふたを開けない。くるんで10分ほど蒸らす
買う前・出かける前のチェックリスト
- □ 何合炊けるか、表面の加工は何か(商品ページ・取扱説明書で)
- □ フチに削り残しがないか
- □ 米、水(1:1.2の目安)、浸す時間30分を見込んだ段取り
- □ ふたにのせる重り、くるむタオル
- □ アルコールバーナーなら専用のゴトク
よくある質問
Q1. 浸す時間がとれないときは?
イワタニ・プリムスの解説では、浸す時間が短いときは、ごく弱い火に数分かけると水がしみ込みやすい、としています。
Q2. 炊けたか中を見たくなります
同じ解説は、ふたを開けると熱が一気に下がって蒸らしがうまくいかないので、我慢するよう書いています。ブクブクという振動が止まったのが目安です。
Q3. 黒くなってしまいました
重曹で黒く変色したアルミ鍋は、人体に害はなくそのまま使える、と共立食品は説明しています。
まとめ
- 米と水は1:1.2、30分浸す、やや強めの火→吹きこぼれたら弱火、ブクブクが止まったら、くるんで10分蒸らす
- アルコールバーナーではハンドルを跳ね上げ、専用のゴトクを使う
- 容量や加工は製品ごとに違う。商品ページで確かめる
- レシピは「キャンプ飯の簡単レシピ15選」、焦げは「メスティンの焦げの落とし方」へ
参考にした情報源
- イワタニ・プリムス Base Camp「アウトドア調理器具で絶品ごはんを炊くには?」
- イワタニ・プリムス「トランギア210メスティン(TR-210)」
- イワタニ・プリムス「トランギア209ラージメスティン(TR-209)」
- 共立食品「【重曹】アルミ鍋が変色してしまった。このまま使用しても大丈夫でしょうか?」
2026年10月17日に全体を書き直しました。炊飯と使い始めに絞り、レシピは「キャンプ飯の簡単レシピ15選」、焦げは「メスティンの焦げの落とし方」に分けました。出どころを示せない記述(価格帯、100円ショップの話、固形燃料の燃焼時間、燻製のやり方、体験談など)は外しました。

