キャンプで使うホットサンドメーカーは、1枚焼きか2枚焼き(ツイン)か、プレートが分かれるか、重さ、IHで使えるかの4つを見れば絞れます。たとえばキャプテンスタッグの1枚焼きは約330g、ツインは約570g、SOTOの折りたたみ式は約630gと、同じ直火式でも倍近く違います。
焼き方にも、知らないと道具を傷める注意があります。フッ素樹脂加工のものは空焚きをしない、シングルバーナーではプレートをガス缶の上にかけない、などです。この記事では、メーカー公式の仕様と取扱説明書、製品評価技術基盤機構(NITE)の注意喚起に沿ってまとめます。
出どころは記事の最後にまとめています。
目次
直火式か、電気式か
キャンプ場で使うなら、まず直火式です。焚き火やシングルバーナーなど、火があれば使えます。電気式はコンセントが要るので、キャンプ場では電源のある区画などに限られます。家で使うのが中心で、キャンプでは電源サイトに泊まるときだけ、という人なら電気式も選べます。
ここから先は、直火式の話です。
選ぶときに見る4つ
1. 1枚焼きか、2枚焼き(ツイン)か
1人や2人なら1枚焼きで足ります。人数が多いなら、一度に2つ焼けるツインが便利です。そのぶん幅と重さが増えます。キャプテンスタッグの公式の仕様で比べると、次のとおりです。
- キャストアルミ ホットサンドトースター<フラット>(UG-3086):幅152×全長352×厚さ32mm・約330g(商品ページ)
- キャストアルミ ツインサンドトースター<フラット>(UG-3087):幅250×全長360×厚さ32mm・約570g(商品ページ)
どちらもアルミニウム合金にふっ素樹脂塗膜加工、取っ手はフェノール樹脂(耐熱温度150度)です。取っ手に炎が当たらないように置きます。
2. プレートが2つに分かれるか
分かれるタイプは、洗いやすく、片側をフライパンのように使えます。SOTOのミニマルホットサンドメーカー(ST-952)はプレートを着脱でき、フライパンとして焼き物や炒め物にも使える、と公式ページにあります(SOTO ST-952 製品ページ)。キャプテンスタッグのUG-3086も「2つに分かれて洗いやすい」と書かれています。
3. 重さと、しまったときの大きさ
荷物を減らしたいなら、重さと収納時の大きさを比べます。SOTOのST-952はハンドルを折りたためるのが特徴で、使用時は幅136×奥行339×高さ39mm、収納時は幅136×奥行192×高さ53mm、重さは約630gです。しまうと奥行が339mmから192mmに縮むかわりに、上のキャプテンスタッグの1枚焼き(約330g)より重くなります。どちらを取るかは、荷物の入れ方しだいです。
4. 家のIHでも使うか
家のコンロがIHで、家でも使いたいなら、IH対応かを必ず確かめます。SOTOのST-952は、取扱説明書に「IH調理器には対応しておりません」とあります(ST-952 取扱説明書)。商品ページや説明書に「IH対応」と書かれていないものは、使えないと考えておくのが安全です。
焼き方:取扱説明書の手順
SOTOのST-952の取扱説明書にある作り方を、順番に並べます。
- 食パンは8枚切りが程よい
- 食パンとプレートが当たる面にバターを塗ると、上手に焼きやすい
- 具材は食パンの縁から2cmくらい内側に置く。多すぎると縁がくっつきにくい
- 本体を閉じ、フックで留めてから焼く。火は弱火から中火くらい
- ときどき開いて焼け具合を確かめ、両面がきつね色になったら完成
具材の組み合わせは、キャプテンスタッグの公式のホットサンドメーカーのレシピ集に、チキンマヨとキャロットラペ、ミートソースとモッツァレラチーズ、ビーフシチューとスクランブルエッグなどが載っています。ほかのキャンプ飯はキャンプ飯の簡単レシピ15選へ。生の肉や卵を使うときは、中まで火が通ったかを確かめてください。
道具を傷めない・けがをしない注意
フッ素樹脂加工のものは、空焚きとシーズニングをしない
鉄のフライパンのように空のまま熱くしてから使う、という手順は、フッ素樹脂加工のホットサンドメーカーには合いません。ST-952の取扱説明書は、次のことを挙げています。
- 空焚きはしない(本体が変形・溶解し、やけどや火災の原因。コーティングも傷む)
- シーズニングはできない(コーティングが損傷する)
- 火力が大きすぎると、やけどや破損、コーティングの劣化の原因になる
- 金属のヘラやフォークを使わない
- 調理後すぐに水に浸けたりかけたりしない(変形や破損の原因)
- 調理したものを長時間入れたままにしない(カビやサビの原因)
- 調理後もしばらくプレートとハンドルの根元は熱いので触らない
同じアルミ・フッ素樹脂加工でも、細かい決まりは製品ごとに違います。手元の説明書を優先してください。
シングルバーナー・カセットこんろで使うとき
ST-952の取扱説明書は、SOTOのレギュレーターストーブ(ST-310・ST-340)で使う例を挙げたうえで、プレートがガス缶の上にのるような位置では絶対に使わないよう書いています。ボンベが熱せられて危険なためです。
カセットこんろについては、NITEが2018年3月の注意喚起で、鉄板のように大きく、こんろをまるごと覆ってしまう調理器具は使わないよう呼びかけています。2012〜2016年度の5年間に、カセットこんろの事故が84件あり、うち44件が火災を伴っていたとしています(NITE「花見の季節はカセットこんろの事故に注意」)。ツインのように幅のあるものを載せるときは、こんろ全体を覆っていないか、ボンベが熱くなる置き方になっていないかを確かめてください。詳しくはカセットこんろに大きな鉄板は載せていい?へ。
使ったあとの手入れ
ST-952の取扱説明書による日常の手入れは次のとおりです。
- 食器用洗剤で汚れを落とし、完全に乾かす
- 金たわしなど硬いものでこすらない(コーティングが傷む)
- 浸け置き洗いはしない(コーティングの劣化の原因)
- リベットはまれにサビることがある。使う前に食用油を薄く塗るとサビを防げる。サビたらクレンザーやたわしで落とし、食用油を薄く塗る
初めて使う前にも、食器用中性洗剤でよく洗い、よく乾かしてから使うよう書かれています。
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買う前のチェックリスト
- □ 1枚焼きか、ツインか(人数と、荷物の重さで決める)
- □ プレートが2つに分かれるか
- □ 重さと、収納時の大きさ
- □ IH対応か(家でも使うなら)
- □ 使うバーナーやこんろで、プレートがガス缶の上やこんろ全体にかからないか
- □ 取扱説明書の手入れの決まり(洗剤・たわし・浸け置き)
よくある質問
Q1. 焼く前にプレートを熱くしておくべきですか?
フッ素樹脂加工のものは、空焚きをしないよう説明書に書かれています(SOTO ST-952)。パンと具を挟んでから火にかけ、弱火〜中火で焼きます。
Q2. 焼いている途中で開けて大丈夫ですか?
大丈夫です。ST-952の説明書も、ときどき開いて焼け具合を確かめるよう書いています。
Q3. 食パン以外にも使えますか?
プレートが分かれるものは、片側をフライパンのように使えます。キャプテンスタッグはUG-3086でパンケーキや目玉焼きもできるとしています。
まとめ
- キャンプ場で使うなら直火式。電気式はコンセントが要る
- 選ぶときは、1枚焼きかツインか・プレートが分かれるか・重さと収納時の大きさ・IH対応かを見る
- フッ素樹脂加工のものは空焚き・シーズニングをしない。弱火〜中火で焼く
- シングルバーナーではプレートをガス缶の上にかけない。カセットこんろ全体を覆わない
参考にした情報源
- SOTO「ミニマルホットサンドメーカー ST-952」製品ページ
- SOTO「ミニマルホットサンドメーカー ST-952」取扱説明書(PDF)
- キャプテンスタッグ「キャストアルミ ホットサンドトースター<フラット> UG-3086」
- キャプテンスタッグ「キャストアルミ ツインサンドトースター<フラット> UG-3087」
- キャプテンスタッグ「ホットサンドメーカーのレシピ集」
- 製品評価技術基盤機構(NITE)「花見の季節はカセットこんろの事故に注意」(2018年3月16日)
2026年10月17日に全体を書き直しました。メーカーの説明書と合わなかった手順(プレートを空のまま予熱する)を直し、出どころを示せない記述(ブランドごとの評判、価格帯、動画の再生回数、体験談、季節ごとの使い方など)は外しました。

